自然と共存または共生する環境整備・土木
自然が本来持つ循環機能を最大限発揮させる
皆さんは『自然農』あるいは『自然農法』という言葉をすでにご存じではないでしょうか。
「農法」と言った時点でもう「本当の自然」とは言えないのですが、人と自然が共存・共生していくために「自然に寄り添った」「自然を極力傷めない」「自然にも人間にも優しい」農法であるということを表現するための言葉だと言えます。その考え方は農業だけに留めておくべきものではなく、環境整備・土木の技術においても同じかそれ以上に求められるべきものです。
古来、多くの先人たちが環境整備や土木の多くの知恵を獲得・実践し、今に伝承して来られました。それらはまさに『自然土木』と呼ぶにふさわしいものです。
『自然土木』で特徴的なのは『自然が本来持つ循環機能を最大限発揮させる』ということ。
人間が自然に働きかけるのはごくわずかでも、それをきっかけにその場所やその土地が自らの持つ循環機能を24時間働かせてくれます。そして劇的に環境が回復・改善していくんです。
これこそが本当の意味での『自然エネルギー』だと思いませんか?
ところが近代科学の発展と人間のおごりから、今では「人間が自然をねじ伏せればいいのだ」という考えがまかり通るようになってしまいました。
しかし近年のあいつぐ激甚土砂災害(紀伊半島大水害・2011、広島土砂災害・2014、熱海土石流災害・2021など)を見れば、私たちがそのツケを払わされていることは明らかです。
矢野智徳氏と高田宏臣氏のお二人は、「自然に寄り添った」「自然の力を最大限に引き出す」環境整備・土木の技術を先人たちに学びながらも、それ以上にご自身で研鑽を積まれて次世代に残すべき貴重な知恵を編み出されている方たちです。
今こそお二人の活動からできるだけ多くのことを学んで世の中に反映させていかなければなりません。
皆さんの力で自然に寄り添った『自然土木』を復権させましょう!


